スーパーマリオオデッセイ プレイ感想
https://gyazo.com/365a440e5a6ae923fcfb29866bed8b77
そして、内容も従来のセオリーをぶっ飛んだものにしており、マリオに「そうさせるのか!」みたいなことが連発していた気はする。これまで良いのか悪いのかは分からないが、ある程度の「マリオとはこういうものだ」というような決めつけがどこかにあって、我々の想像を裏切るようなことは無かったように思える。それが今回のオデッセイでは各所でその辺を打ち破りまくるものが多々見受けられた。 トレーラーでもあったけど、カエルや恐竜、リアル等身の人間といったこちらの世界=現実で見受けられるイメージをマリオのゲーム内で共有していたり、他の国と国を絵画の中で移動するといった国ごとで違うのに各国どこかで関係しているという次元の表現、そして明確なゲームとしての「主題歌」というものがついた等、有り得そうで有り得なかったことばかりを実現させてしまったのがこのオデッセイなんだなと感じた。もちろんその部分で賛否はあると思うが自分としては「賛」側である。 ゲームとしては分かりやすいまでの1本道となっていて、実はクリアまでにそこまで時間は要さないのではないかと思う。事実自分は2日ほど(ゲーム内時間では1日いってないかも)でクッパを倒してエンディングを見ることができた。ゼルダをプレイした身としてストーリーを終わらすまでに少なくとも1週間はかかるもんだと踏んでいたが、割とあっさりしていて若干肩透かしをくらったような気にはなった。だけれども、クリア後に500枚ものムーンを集めろ!という指令がくだされるとクリアした後の物足りなさはどこえやら、まだまだ旅は続いていくんだ…と口に出さずとも引き続きゲームを楽しめるような雰囲気は出しているので、問題はなかった。(そして意外と500枚はあっさり到達してしまうのもよいデザインな気がする)
あとは、キノコ城と64風のポリゴン着せ替えができることが個人的に感動した。これまでのマリオはFC時代の一番ドットが少ない表現を使うことが多く、よくてSFC時代の表現止まりだった。それがNintendo Switchの今作で「Nintendo64」の、土管の中だけの8ビットマリオと違って、堂々とプレイアブルとして動かし回すことができたことが直撃世代として粋なサプライズだったように思えた。あの64マリオでホロビアでのドラゴン戦ができたということに変な声が出てしまうほどだった。 今の子どもがドット表現はまだしもカクカクのポリゴンマリオのことをどれくらい知っているもんだろうか、と思うところはあったが、64も今となっては「あの懐かしい」という表現にも納得がいくくらいには時代が変わってきたのだなとしんみり思うところもあった。
ゼルダやスプラトゥーンと違って、オデッセイはダウンロードコンテンツや追加コンテンツみたいなものがなく、amiibo連動させずとも要素のコンプリートも可能なようなので、オデッセイという1つの買い切り型の「オモチャ」をどこまで好きに遊びつくせるかがカギとなっていると思う。というかもともとマリオ単体のゲームは如何に自分で楽しく遊べるかを人に自慢できるようなものになっているので、オデッセイも同様の楽しみ方をすることが1つの実績解除になるのではないかと思っている。 ともかく、オデッセイは最高なゲームであった。ちなみにこれを書いている時点(2017/11/06)で910枚になるのでコンプもそれほど遠くなさそうである。